みの日記出張所

古い日記から気付けば20年、で、ここ9年はTwitterのみ。これでいいのか?

一億総白痴化の終焉

インプレスR&Dネットユーザーに対する調査において、ネット使用によりテレビを見る時間が減ったという人が4割にのぼったとの結果が出たそうです。
記事を読むと、

ネットの利用でテレビの視聴時間が減ったと答えた人は、36.9%。次いで、雑誌が29.1%、新聞が24.3%。テレビは、結果として、メディアの中で最も減少率が大きかった。

とのことで、他のメディアに関しても顕著な減少傾向が見られているが、テレビでは特に顕著だった様子。


この調査に関して、気になるところはやはり「ネットユーザーに対する調査」であるということですね。
数字だけを見て、日本中の4割の人がTVを見る時間が減ったのかと思うとそうではないのです。
総務省の調べた通信利用動向調査の結果を用いると、インターネットの人口普及率は68.5%とのことで、単純計算すると36.9%の68.5%=25.3%となり、4割どころか4分の1程度でしかないのです。
4分の1なら十分に多いという気もしますが、4割という数字に比べると全然印象が違いますね。



まぁ印象の受け方はさておいて、調査の結果では25%強の人がネットによりテレビを見る時間が減ったということで、つまるところテレビのプライオリティが下がっている、ということになるわけです。
この状態で2011年の地上アナログ波の停波が実施されたらどうなるんでしょうね。
こちらの記事によると、2011年7月の時点でのアナログテレビの台数は3000〜4000万台とされています。
ですが、今後のネット環境の充足(コンテンツ的にもインフラ的にも確実に充実していくことでしょう)、テレビを中心としたマスメディアへの不信感など様々な逆風が吹いていく内に、実際にはもっと多い台数のアナログテレビが残ることになるんじゃないかと思うんですね。
①どうせ停波出来ないだろうとタカをくくって粘る人、②アナログ波の停波と同時にテレビを見なくなる人(どうせ今までもあまり見てなかったし、とか)、③金銭的にとてもデジタル環境に移行できない人、④物理的にデジタル波が届かない−受信状況が悪い人など、最低でもこれらの人たちの移行を促さないことには、完全移行は厳しいのではないかと。
ちなみに私自身は、このままの状況で進むのであれば②です。


さてさて、今から4年後の今頃は、テレビというものはいったいどういう状況に置かれているのでしょうね。
個人的には、色々なこと−−例えばコピーワンス問題やネット配信に関することなど−−を強行して消費者からそっぽを向かれて権利ヤクザと呼ばれる方々がへこんでる姿が見れたら良いなぁ、と思いますが。