みの日記出張所

古い日記から気付けば20年、で、ここ9年はTwitterのみ。これでいいのか?

それとなくどれとなく

ボンオ鳥
低い声でボンオボンオと鳴く、うずらに似た鳥。
この鳥の鳴き声がよく聞こえる年は、農作物が豊作となる事が多く、古来より縁起の良い鳥として親しまれてきた。
(極端に寒さを嫌う鳥で、よく鳴くということは、暖かい日が多い、つまり好天の多い年であるということを示す。元々この鳥はあまり体温調節機能が優れていないため、適した気候のとき以外は巣に籠もってしまう習性があり、冷夏、日照りの年などはあまり鳴き声は聞こえなかったという)

この鳥に因んで、毎年9月中頃(旧暦で8月中〜下頃)、その年の豊作を祝い、また来年の豊作を祈願する祭り『ボンオ鳥祭り』というものが開かれていた。
しかし、この鳥の風切り羽が漢方薬の原料となることからある頃から乱獲が進み、時が経つにつれ数が減り、そして室町時代初期頃、ついに歴史から姿を消す……絶滅してしまう。

しかしながらボンオ鳥祭りという風習は残り、民間に広まった仏教思想の「梵」という字を当てた「梵御取り」、「梵踊り」と変化を重ね、やがて現在の「盆踊り」へと変化していった。
実際に福島県相馬市に伝わる盆踊りの歌「相馬盆唄」では、「今年ゃ豊年だよ それ 穂に穂が咲いてヨ 黄金がなるヨ」という歌詞があり、豊作を祝うという古くからの風習が現在も色濃く残っていることを裏付けている。

絶滅動物図鑑 第6集 第5章 ボンオ鳥の知られざる習性 民明書房

ということで、お盆に関するお話、と言うかなんと言うか、まぁ要するに妄想です。
妄想と言うより妄言か。


民明書房、この名前があるだけで全てが許される免罪符。