みの日記出張所

古い日記から気付けば20年、で、ここ9年はTwitterのみ。これでいいのか?

国道157号線温見峠〜猫峠林道〜折越林道〜樽見

続いて国道157号線へ。
県道230号線との合流直後は舗装したての広くて走りやすい2車線道路だったのが、ちょっと行ったらすぐにさっきの県道並の細い道になり、なおかつ上下左右に曲がりまくるかなりの難易度のコースに……。
勿論ガードレールはほとんど無く、挙げ句に「段差注意」の立て看板があるところには国道上を横切る川の流れが(洗い流しというらしい)。
ただでさえアップダウンが激しいのに路面は濡れてて、しかも連続ヘアピンカーブがそこかしこに待ちかまえてる……って、タチの悪いレースゲームでもこんな酷いコースは無いわ。



すっかり日も短くなり、いつ日が落ちて真っ暗になるかわからない恐怖とスピードとの戦い。
峠を越えこれから進む先を眺めてみても、人里はおろか道路すら見えない程の深い山々、九十九折の道がそこに隠れているのはナビで判ってるんですが、本当に道が繋がってるのか不安になる……。



で、17時半頃。辺りはすっかり暗くなり、でもまだ私は山の中。街灯どころか生活光さえ全くない、車のライトを消したら完全完璧に闇に飲まれる山の奥。
さっきまで道が見えてる間は40〜50km/h程度は出してたんですけど、もう無理。だって道の先が全然見えないんですよ。てことでゆっくり進むことに。
前照灯をハイビームにしても見えるのは道ではなく岩肌と立ち並ぶ木々、そしてところどころ何も見えない、おそらく谷底へと続く切り立った崖。
もうイヤだ……。



と、ある程度行ったところで、157号線は通行止めとのことで、猫峠林道へと迂回路の矢印が。



……林道って……まさか砂利道じゃないだろうな……? 全く灯りのない砂利道で峠越えとか洒落にならん……などと、真っ暗い中で神経をすり減らした状態で疑心暗鬼になってたりしつつ、迂回。



結局普通の1車線ちょっとの舗装路で、峠という割には高低差もそれほど多く無く、何よりもガードレールが所々に設置されてるのが心強い。
どこまでが道路なのか判るのって、なんて幸せなんでしょう(←完全に神経すり減ってますね)。


途中、鹿と狸を一匹ずつ見かけて、微妙にテンションが上がりつつ、続いて岐阜方面は折越林道へ迂回なる立て看に従って今度は折越林道に抜け、そして30〜40分走ったところで、木々の隙間からかすかな灯りが見え始める。
ナビで見るとちょっと太めの道路がある辺りで、ようやく人里に近付いてきたことを実感する……。


あぁ……生きて帰ってこれた……。
ってことで徳山ダムのことなど全く忘れて、そのまま帰りました。



帰ってきてから調べてみると国道157号線は実は有名な酷道だったようです。
で、この記事にあるお言葉(以下 引用)「R157という番号の若さから「良い道路」を想像して侵入した日には生きた心地がしないだろう」(引用ここまで) が正に当てはまったカタチ。


いや、本当に生きた心地がしなかったです。国道の100番台がこんな道だなんて想像もしなかった。
でももう二度と行きたくないかというと、まぁ、そうでもなかったりしますが。
明るい内なら結構緊張感に溢れるドライブが出来て楽しいかも、とか思ったり思わなかったり。



ということで、今回のドライブでは、とにかく必死で明るい内に帰りたかったので、写真はたった一枚だけ。
途中で見つけた可愛らしいくらい低い国道標識の写真。標識自体が折れ曲がってるので無惨ではありますが。



走ったルートはこんな感じで、結局徳山ダムは行けずじまい。
まぁ、次の機会にまた、ってところかな。